平成21年6月定例会報告その7

○議長【松本 清君】1番、勝山修輔君。
○番1【勝山修輔】マスタープランに載っていて、調整区域 、商業地域の縁辺部に近いところですよというのは常識的に言って10mなのか、100mなのかということになったらだれもわからないのです。ですから、あるか、ないかを聞いたのです。マスタープランにこういうことが載っていますか、載っていませんかということですから、それは載っているはずです。私は載っているから言っている訳です。それを、なぜ人家の密集したところを開発しなさいと言っているということではないのです。駅という交通の利便性の高いところをなぜ開発していって、住んでくれる人、いい町の人、そういうことを考えて行政はつくっていますかということを私は聞いているのであって、載っていないこと、できないことなら最初から載せないことなんです。載っているから質問をしているのです。
長々と話すことではないのです。それに対して簡単明瞭のはっきりした答えを提示願います。
○議長【松本 清君】町長。
○町長【猪瀬成男君】ご質問は実に簡単明瞭でございます。私は理解をします。日産に頼らないまちづくり、そして合併をしない町、それは人口が一番ではないかといこうとをお聞きになっているわけです。私も登庁以来、人ロイコール町の活性化が必要だと、そんなことで10力年の総合計画をつくらせていただきました。多分そのときの人口が、先ほどお話が出ましたように、3万4,000人ということをいろいろな調査をして私のところに持ってきました。5万ぐらい持ってくるのだろうと思ったら3万4,000人。「いやいや、市を見たら、とてもじゃないけど、この少子化ではだめなんだ」と。「わかった、じゃあ、3万4,000人でいいよ」ということでつくった町です。いずれにいたしましても、石橋駅というのは日本国有鉄道が通っております。
 今でも私が悔しいのは、あそこになぜ客車の操作場ができなかったのか。ものすごく悔しいです。私が悔しがったのはみんな知っているはずです。ただ、もう貨物ですからしょうがないです。そして、上三川町にとって東京とストレートに入ってくる文化というものは石橋です。それから、上三川は、ご承知のように、日産があって、宇都宮があって、国道4号線があって平らです、人を呼べるんです。呼べるということは、工場をつくって、そこにお住まいになってもらうようにする。それには、一番利便性があるのはバスでも何でもございません、電車です。ですから、あそこだということを私はよく理解するのですが、あそこの近所が、1mなのか、100mなのかということを聞いていると、それはそれで書いてあるのだからいいと思うんですが、あそこへつくるということで、役所としても何度か挑戦したはずです。私も挑戦しました。1つは下水の問題、それから、国の決めた勝手な法律、農業振興地域、1つも振興されていないですけどね、農業は。かえってやる人がいなくなってしまった。そういうところで、そういう法律を超えることがきわめて難しい。だから、民間開発ならば、あそこは可能性があるということなんです。今のところの答弁としましては、議員の求めるような状況にはないということをお返事しておきます。

平成21年6月定例会報告その6

○議長【松本 清君】1番、勝山修輔君。
○1番【勝山修輔君】それでは、今、質問したところによりますと、いろいろな法律の網がかかっていることは十分承知しておりますが、その承知しているところに、そういう事業計画のマスタープランをつくったのは行政ですか、それとも民間ですか、お答え願います。
○議長【松本 清君】都市建設課長。
○都市建設課長【高木康晴君】「マスタープラン」という言葉が出ましたので、お話し申し上げたいと思います。法の網がかかっているにもかかわらず、マスタープランで計画をしたというご質問だと思います。当然、当地域は農業振興地域、いわゆる市街化調整区域に入ります。当然のことながら、市街化を抑制して農業の振興を図る、そういう区域でございます。そういう縛りがありまして、そこの中で上三川町全体のマスタープラン、その上には当然のことながら、総合計画がございます。同じ考え方に基づいております。そういう縛りの中で可能な限りの町の発展、当然そこには人ロ増、そういったものが含まれると思いますが、そういったものでのマスタープランの計画を立てたということだと思います。
○議長【松本 清君】1番、勝山修輔君。
○1番【勝山修輔君】今、課長が言っていることは、私は、マスタープランにこの計画はありますか、ありませんかということが1点と、法の綱はすべてにかかっていることですから、その法の網にある、ないではなくて、書いていることと、駅前ということと、駅があるということを3つ考えて、どこにその住宅地、商業地域をつくると利便性があるかということを行政の各課の課長さん方にお聞きしたいのですが、何が便利で、何が便利ではないか、何なら人が喜ぶかということをよく考えると、おのずから答えが出てくるものでございます。その考え方のまとまっていない方が一生懸命に答えても、法の網なんかは全部かかっているのです。網がかかっていないところがどこかあるのでしたらお教えください。
網がかかっているところに、このマスタープランをつくったという根拠は何ですかということです。よく考えて、もう一度お答えください。
○議長【松本 清君】都市建設課長。
○都市建設課長【高木康晴君】お答えがちょっと質問に外れた点につきましてはお詫び申し上げたいと思います。前回、3月の議会だったと思いますが、その中で、長々とご説明申し上げました。同じような話になるかと思いますが、当然、マスタープランの中身におきましては、1つは、石橋駅東の市街化区域の部分、その部分については、駅の西口の近隣商業的な機能を持ったエリア、それを駅東にも、そういうふうな駅東口にも誘導しようということが1つございます。現況では、かなり駐車場等がございまして、これを何とか都市の空間というんでしょうか、そういう創造をしたい。駐車場等がございましてなかなか思うように商業的な機能を持った施設、あるいは土地の利用がなかなか図られていないのが現状でございます。また、その点につきましては、私どものほうも課題としてどんなものかなということで、日常的において話をしているところでございます。
 また、市街化区域ではなくて調整区域の部分でありますが、マスタープラン上では、今現在の駅東の市街化区域の部分の縁辺部ということでマスタープラン上では表現されております。すなわち、市街化区域の縁辺部、現在の市街化区域のエリアの縁、これが市街化調整区域に当たるのですが、これにつきましては、民間開発ということでお話があったときには、適正な誘導といいましょうか、指導をしてまいりたい。これがマスタープラン上での現在のプランでございます。

平成21年6月定例会報告その5

○議長【松本 清君】1番、勝山修輔君。
○1番【勝山修輔君】それでは、事務方のトップである副町長にお聞きします。今、町長がお答えになった90何%は地元業者に発注をしたと。では、その残りの工事を外部の入札にかけたということになりますと、額で示すならどのくらいの割合になるか、お答え願います。
○議長【松本 清君】副町長。
○副町長【青山誠邦君】指名競争入札におきましては、地元業者の技術力で施工可能な工事につきましては優先的に地元業者に発注してきたところでございます。率につきましては先ほど町長が申し上げたとおりでございますが、20年度の発注で、金額では全体で18億2,112万9,000円。うち町内業者が受注した金額は16億3,716万5,000円、率にしまして90%でございます。
○議長【松本 清君】1番、勝山修輔君。
○1番【勝山修輔君】私が再三言いたいことは、金額で町長が言うように3,000万円までは認めているということではなくして、この町から上がった税金がこの町に戻ってくることが一番ベストだという考え方をするんです。それで、その利益をまた税収としていただくということであると私は思うので、その観点からすれば、なるべくその必須をつけてもらえるような条件条項を行政で考えていただくということを望んで2つ目の質問に入りたいと思います。
 2つ目の質問に入りますが、限られた財源を重点的、効率的に配分し、高度多様化する町民の二一ズに対し、町民の将来に夢が持てる町にするとあるが、日産に頼らないまちづくりというのは一体どういう町なのかをお聞かせいただきたいと思います。私が前回、議会で申し上げましたが、人口増加のために石橋町駅東の再開発は必要であると認識していますし、調べる予算化もないということですと、市場調査費すら捻出できませんし、マスタープランに掲載してあっても、このプランを実行に移すことなど当分ないということになりませんか。予算もつけられないということであれば、世の中の矛盾はないということになりませんか。町の活性化は、まさに人口増だということになると思っておりますので、掛け声ばかりかけても、プランはあっても、それは「絵にかいた餅」ではないでしょうか。
 高度化、多様化する現代において、スピードの速さこそ行政の一番のやっていくことだと私は認識しております。それに逆行するような回答をいただいたのでは、早期着手する町民の将来など来るわけがないと思いますので、町の考えをお聞かせください。
○議長【松本 清君】企画課長。
(企画課長 上野健一君 登壇)
○企画課長【上野健一君】ただいまの質問にお答えいたします。本町における土地利用につきましては、町の発展や町民生活の向上に直結したまちづくりの根幹にかかわるテーマでございますので、上三川町総合計画、国土利用計画上三川町計画、上三川町都市計画マスタープラン、上三川町農業振興地域整備計画等に基づき計画的な土地利用を進めております。
 ご質問の石橋駅東地区の土地利用の区分でございますが、都市計画法の区域区分は市街化調整区域であり、上三川町農業振興地域整備計画においては、農業振興地域の農用地区域に指定されております。
 したがいまして、総合計画における土地利用区域は、農業集落及び農業系土地利用ゾーンに該当するものでございます。
 このように、石橋駅東口地区につきましては、個別法により開発行為が規制されている地域でございますので、現在、町主導の住宅地の開発構想は持っておりませんが、民間主導の開発計画につきましては、個別法令や県指導要綱等に基づきまして、それぞれの所管で適切な協議、指導等を行ってまいりたいと考えております。
 以上で答弁を終わります。

平成21年6月定例会報告その4

○議長【松本 清君】1番、勝山修輔君。
○1番【勝山修輔君】そうすると、競争原理は20社以上30社以内ということは机上の空論ということになって、実際にはそういうことがないということなら、我が町だけは何社来るかわからないのですが、JVをするという必須条件を入れても何ら問題がないのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
答弁をお願いします。
○議長【松本 清君】町長。
○町長【猪瀬成男君】全く結果はそういう現状で来ておりますが、何ら問題がないということには、やはり、問題があるだろうと私は思っております。やはり、特定建設業者、あるいは、お叱りを受けるかもしれませんが、現場監督が1人しかいない、きわめて技術力全体を持ち得ない、そういうような業者もおります。本町ではA、B、Cと分けているわけでございますが、特に、特定建設業法という中で特定建設として国の許可のないところにはなかなか入れづらいということはあります。
 以上です。
○議長【松本 清君】1番、勝山修輔君。
○1番【勝山修輔君】では、再度お聞きしますが、それでは、どうやったらこの上三川町の業者を育成していって町税を上げるということに考えが及ぶのか、その辺のところをお聞かせ願います。
○議長【松本 清君】町長。
○町長【猪瀬成男君】過去ではございますが、平成9年、8年度の実績、もっと前からですが、昨年度の実績で申し上げますと、件数としまして144件の工事発注を行いました。町内業者が受注した件数は何と127社でございます。約9割の工事を町内の業者が受注している。そういう中で、これは、本町におきましては、議員はご承知だと思いますが、宇都宮市等におきましては、130万円以上の公共工事につきましては自由であると。うちは3,000万円以上にしています。そういう中で、多少の批判は私はちょうだいしておりますが、これは、うちの業者にはできるのだと。どなたがとめようが、県がとめようが、うちの業者にはそういうことができるし、今、議員がおっしゃったように、ほとんど税というものが、そこには公共工事ですから補助金はございますが、本町の税金を中心に公共工事を発注している。当然これは本町の業者のためというと、また誤解を受けるかもしれませんが、そのために出している。そういうことで、うちのほうの、上三川町の建設業界の力というものをつけていっていただきたい。そして、競争性を出していっていただきたいということでございます。どうぞご理解のほどをお願いいたします。

平成21年6月定例会報告その3

○議長【松本 清君】1番、勝山修輔君。
○1番【勝山修輔君】今の答弁を聞きますと、数が上三川の業者では足りないというふうに私は認識しているのですが、今回の入札に何社ほどお見えになったのか、お答え願います。
○議長【松本 清君】町長。
○町長【猪瀬成男君】7社でございます。
○議長【松本 清君】1番、勝山修輔君。
○1番【勝山修輔君】そうすると、私が先日、副町長にお聞きしたときに、20社以上が競争原理の根本であるというふうに聞きましたが、上三川町に今までに入札に参加した会社が20社来たことは一度もないという町長の答弁でした。では、一番多いときは何社かというと、8社だそうです。そうすると、今、言うような、10社、この町にある業者でやっても同じことだったのではないかと思いますし、7社ということは3社余っているということではないかと思います。そうすると、JVを組むという必須条件を入れても何ら差し支えなかったのだと思いますが、答弁をお願いします。
○議長【松本 清君】町長。
○町長【猪瀬成男君】議員のおっしゃっていることは、きわめて簡単明瞭でそのとおりでございますが、やはり、原則20社、競争性を出していくということが、数年前に特に私たちのほうに連絡が来ました。そこから、全国自治会がきわめて、この公共工事についてのいろいろな問題を背負って知事会が定めました都道府県の公共調達、これらに関する指針ということで我々のところへは来たのですが、それには最低20社以上、30社とするという強いご指導がありました。それは、私も、妥当性ということにつければ当然そうなのだろうと。現実に、うちに何社来たのか、20社なんて来たことはないです、これが現実です。そういうことが現実の姿ではあっても、やはり、公共工事を出すということになれば、透明性とか、あるいは、公平性とか、当然のことながら競争性、これは出さなければいけない。その結果が3社とか、7社とか、8社とか、こういう結果であったことは事実でございます。
 以上です。

平成21年6月定例会報告その2

○議長【松本 清君】執行部の答弁を求めます。町長。
 (町長 猪瀬成男君 登壇)
○町長【猪瀬成男君】勝山議員のただいまのご質問にお答えいたします。
 まず、上三川町建設業者とのJVが必須条件に入っていない、町長は善処すると言ったじゃないかということにお答えいたします。町では、大規模工事や技術的難易度の高い工事におきましては、技術力等を結集しまして工事の安定的な施工を確保するとともに、町内業者の経営力の強化、あるいは、受注機会の増加を図ることは町の1つの目的であると思っておりますし、共同企業体での発注も行っております。
 ご質問の、今回発注しました「本郷中学校舎大規模改修・耐震補強工事」につきまして、町内業者との共同企業体の結成を資格要件としなかった理由でありますが、今工事は建築一式工事であり、町内の建築工事登録業者は、ご承知のとおり10社しかありません。町内業者に限定したJVの結成を資格要件とした場合、一般競争入札に求められます適正な競争性を確保する業者数にならないことから、町内業者に限定した条件にはいたしませんでした。ご指摘のとおりでございます。
 なお、ご参考に、昨年度発注しました「農業集落排水事業上三川南部地区処理施設建設工事」におきましては、土木一式工事であったため、町内業者に限定しても適正な競争性が確保できることから、JVの結成要件を町内業者に限定して発注をしておりました。
 以上で答弁といたします。

平成21年6月定例会報告その1

○1番【勝山修輔君】毎回申し上げますが、私にこのような発言の場を与えてくださった有権者の皆様に感謝したいと思います。また、私は口が悪いものですから、発言の中で適当でないときは議長の権限で削除願います。
 私は、去年1年間、1年生の議員として活動してきて少し慣れてきたかなと感じたアッという間の1年でした。それ以上に、時間が短い一般質問が、今回から一問一答になり、非常によいことだと感じております。そして、できれば、回答する時間も浪費の説明は要らないのですから、簡単明瞭に答えてもらえれば時間が有効に使えると考えているところです。
 さて、1番の通告質問に入ります。3月の議会で町長が発言した中のことを取り上げたいと思います。
「健全な財政を維持し、これまで以上にすべての事業や経費について、不断の徹底した見直しが必要である」と発言されておりましたが、言うことは簡単ですが、行うは難しいということだと思います。できないことをできるかのごとく言うことは、私の考えでは、うその始まりではないかと考えます。上三川町の工事関係に、なぜ上三川とJVが必須かという文言を入れないのか、なぜ上三川の税金を使って行う工事を他の自治体の業者に発注し、他の自治体に納付されてしまうのか。そんなに上三川町の業者に能力がないかという考え方を私は持っておりません。

 先だって、全員協議会で町長が善処するというお話をしていただいたので、善処があったかと思いきや、今度の上三川本郷中の耐震工事で、その条件の文言が入っておりません。早急にその文言を入れたこれからの入札にしていただきたいと思っている次第です。
 お答えをお願いいたします。

平成21年3月定例会報告その16

町長【猪瀬成男】
時間が来たということでございますが、ちょっとお許しをいただきまして、お答えをしておきます。

まず、私たちは公僕でございます。入社をするときに、きちんとした町民のための仕事をするということで契約書を取ってあるのですが、私の至らぬ点がございまして、議員の皆様に心配をかけている。もっともっと議員の人はお願いいたします。

もう1点は、今、副町長から答えましたように、この表彰状を出すということにつきましては、これは今までの話であって、今後は仕事の長短、あるいは大小にかかわらず、気持ちはあらわしますが、表彰を出すことはやめます。こういう時代ではないということです。

それから、もう1点は、伊沢君が教育総務課長ですが、便利なもので、全部、トイレを水洗にするとそういう、数名な子どもたちであっても、全部水洗にしないでくれということもありますので、もうちょっとよく学校と相談をしながら、全部していいというのなら、これは早急にするようにいたします。

以上です。

【勝山修輔】

私は、できるか、できないかを聞いているので、長々と話をされる理由もないし、私はあなたたちにいっぱい話したのですから、やれますか、やれませんか、できますか、できませんか、いつまでにできますか、いつまでならやれますと、そういう答えなんです。果物がないと、リンゴで怪我をしたのだったら、私が責任を持ってあげますから、クリで怪我をしたのなら私が責任を持ちますから、そういうものが隣の人に迷惑だと言っているほうが迷惑なので、そういうことを論議するところではないのです、ここは、できるか、できないか、リンゴをつくって怪我をするのだという子どもがいるなら、子どもを連れてきなさい。そういうことです。終わります。

<了>

平成21年3月定例会報告その15

副町長【野沢美範】

1番・勝山議員ご質問の3番目、「公共工事について」の2点目ですが、答弁が前後しましたが、お答えしたいと思います。「高名な建築設計士に頼む理由」と「今、騒がされている業者についての感想」ということでございます。時間もございませんので、省略してお答えしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

議員ご承知のとおり、この設計業務委託の入札方法につきましては、町に指名参加願いが提出されている業者の中から、事業の規模等に応じて指名競争入札、一般競争入札それと随意契約ということで、入札価格の最低価格をもって決定されるという仕組みになっております。特にこの建築設計については、発注者の企画目的を実現するために、設計条件、例えば、施設の用途、規模、総工事費、あるいは敷地の状況等をもとに、設計者が創意工夫をもって施設の空間構成を具体化するものでございまして、成果物が必ずしも、あらかじめ特定できない業務であるため、設計者の選定によって大きく左右されることも考えられます。

このようなことから、国では、平成3年に建築審議会からの答申に基づいて「官公庁施設の設計業務委託方式」について指針を定めているところでございます。今回、いきいきプラザの設計業務につきましては、事業費の総額、5つの機能を兼ね備えた複合施設ということで、プロポーザル、いわゆる提案書を提出してもらって設計者を選ぶ方式をとったところでございます。

指名業者は、同種施設の事業の実績、技術の資格者の人数とか、業務全般の知識等を勘案して指名を行ったところで、選定に当たりましては、公平性、高名性、客観性が図られるように審査委員会を組織し、ヒアリング等を踏まえて設計者の能力を総合的に評価して決定したところです。

最後に、感謝状の件ですが、議員ご指摘のように、セレモニーを慣習によって行っておりますけれども、これは長期にわたる工事における安全性を確認して優良な工事を行ってくれた業者に贈呈するということです。しかしながら、今回、ご指摘のように不祥事の業者に感謝状を渡しているわけでございまして、これを贈呈した時点ではこういうことはわからなかったのでございまして、まことに残念であって、遺憾なことであると考えております。

以上で答弁を終わります。

平成21年3月定例会報告その14

都市建設課長【高木康晴君】

議員ご質問の3点目、「町が公園とか施設の樹木や管理などの発注をする際、なぜ樹木に花や実のならないものばかり発注するのか、その理由をお聞かせください」というご質問に対しましてお答えいたします。

公園等の公共施設の植栽を計画し、考慮・検討する場合には、さまざまな特性を持った樹木の中から、美しさや丈夫さはもちろんのことでございますが、まず、維持管理の容易なもの、近隣への問題の発生が少ないもの、倒木や落ち枝など、利用者や近隣への危害が加わらないもの、これらを考慮して樹木の選定をすることが必要と考えております。また、敷地の規模や立地条件を考慮いたしまして、将来の成長を見越した上で、隣接民地への日照障害、密植による防犯上の死角等に留意した配置を行うことが重要であると、このように思います。

花が咲くサクラ等の花木でございますが、開花期の景観性の高さから、地域からの要望も非常に高いわけでございまして、地域住民の意見等を反映し、敷地規模や立地条件を考慮した上で、これまで植樹してきましたが、病害虫の発生が非常に多く、枝や幹が腐食しやすいなど、維持管理の面でマイナスの要因も多いです。今後、公園等の整備に当たっては、計画段階から、住民説明会、ワークショップ等を通じまして十分な意見交換等をいたしまして、検討を行った上で計画する必要があると、そのように考えます。

実のある木につきましては、いわゆる果樹のことですが、これも害虫の発生が非常に多いです。病気に弱い樹種が多いため、害虫防除及び消毒剤、これらの散布を頻繁に行わなければなりません。したがいまして、薬剤の使用量が多くなり、地域の環境に与える環境が懸念されるとともに、実の落下による事故の可能性や、果実を求めてスズメバチが集まるなどしてさまざまな問題が起きております。それらを考えますと、公園などの公共施設への植樹については不向きだと、このように考えております。

公園等の植栽の維持管理につきましては、限られた予算の範囲の中で専門の造園業者に業務を委託しております。剪定の年次計画等も作成しながら、地域の景観に配慮した維持管理に努めてまいりますとともに、一部の街区公園につきましては、まちづくりの一環として、地域のボランティアによる公園愛護会の設立をお願いいたしまして、公園愛護活動として、公園の清掃、除草等の作業を実施し、地域による公園の美化と安全・安心かつ快適な利用の促進を図ってまいりたいと、このように考えております。
(「わかりました」の声あり)

続きまして、4点目になるかと思いますが、「開通見通しのない道路にかかった時間と1mあたりの工事費は幾らで、未買収の土地は買収できるのかお聞きしたい」につきまして、お答え申し上げます。

この道路は2-22、「都市計画公園通り」と言っておりますが、この道路につきましては、地域間の交通を受け持つ主要地方道真岡上三川線と、主要地方道宇都宮結城線を結び、富士山地区の市街地整備と良好な住環境の形成を担う補助幹線として位置づけております。また、下水道幹線の設置路線といたしましても重要な路線と位置づけされておりますから、地域からも早期の供用開始が求められているところでございます。

公園通りの事業実施につきましては、平成13年度に測量設計調査に着手いたしまして、関係地権者の協力をいただきながら、早期完成に向けて用地取得、工事等を実施してまいりましたけれども、本年3月末には、計画総延長約830mのうち、町道1-13号線、通称谷地賀街道交差点から主要地方道宇都宮結城線までの約460mの区間の整備が完了予定となりました。4月から一部供用を開始する見込みとなっております。公園通り整備事業の測量設計、用地取得、物件補償、工事を含めた計画総事業費につきましては、平成20年度の総合計画実施計画計上額が約7億6,000万円でございますので、1m当たりの計画事業費は約92万円となっております。今後は、未買収となっている土地につきましては、地権者の理解と協力が得られるよう、用地交渉に努力いたしまして、総合計画実施計画に基づきまして、早期全線供用開始に向け事業を推進してまいりたいと、このように考えております。

以上でございます。