平成21年3月定例会報告その14

都市建設課長【高木康晴君】

議員ご質問の3点目、「町が公園とか施設の樹木や管理などの発注をする際、なぜ樹木に花や実のならないものばかり発注するのか、その理由をお聞かせください」というご質問に対しましてお答えいたします。

公園等の公共施設の植栽を計画し、考慮・検討する場合には、さまざまな特性を持った樹木の中から、美しさや丈夫さはもちろんのことでございますが、まず、維持管理の容易なもの、近隣への問題の発生が少ないもの、倒木や落ち枝など、利用者や近隣への危害が加わらないもの、これらを考慮して樹木の選定をすることが必要と考えております。また、敷地の規模や立地条件を考慮いたしまして、将来の成長を見越した上で、隣接民地への日照障害、密植による防犯上の死角等に留意した配置を行うことが重要であると、このように思います。

花が咲くサクラ等の花木でございますが、開花期の景観性の高さから、地域からの要望も非常に高いわけでございまして、地域住民の意見等を反映し、敷地規模や立地条件を考慮した上で、これまで植樹してきましたが、病害虫の発生が非常に多く、枝や幹が腐食しやすいなど、維持管理の面でマイナスの要因も多いです。今後、公園等の整備に当たっては、計画段階から、住民説明会、ワークショップ等を通じまして十分な意見交換等をいたしまして、検討を行った上で計画する必要があると、そのように考えます。

実のある木につきましては、いわゆる果樹のことですが、これも害虫の発生が非常に多いです。病気に弱い樹種が多いため、害虫防除及び消毒剤、これらの散布を頻繁に行わなければなりません。したがいまして、薬剤の使用量が多くなり、地域の環境に与える環境が懸念されるとともに、実の落下による事故の可能性や、果実を求めてスズメバチが集まるなどしてさまざまな問題が起きております。それらを考えますと、公園などの公共施設への植樹については不向きだと、このように考えております。

公園等の植栽の維持管理につきましては、限られた予算の範囲の中で専門の造園業者に業務を委託しております。剪定の年次計画等も作成しながら、地域の景観に配慮した維持管理に努めてまいりますとともに、一部の街区公園につきましては、まちづくりの一環として、地域のボランティアによる公園愛護会の設立をお願いいたしまして、公園愛護活動として、公園の清掃、除草等の作業を実施し、地域による公園の美化と安全・安心かつ快適な利用の促進を図ってまいりたいと、このように考えております。
(「わかりました」の声あり)

続きまして、4点目になるかと思いますが、「開通見通しのない道路にかかった時間と1mあたりの工事費は幾らで、未買収の土地は買収できるのかお聞きしたい」につきまして、お答え申し上げます。

この道路は2-22、「都市計画公園通り」と言っておりますが、この道路につきましては、地域間の交通を受け持つ主要地方道真岡上三川線と、主要地方道宇都宮結城線を結び、富士山地区の市街地整備と良好な住環境の形成を担う補助幹線として位置づけております。また、下水道幹線の設置路線といたしましても重要な路線と位置づけされておりますから、地域からも早期の供用開始が求められているところでございます。

公園通りの事業実施につきましては、平成13年度に測量設計調査に着手いたしまして、関係地権者の協力をいただきながら、早期完成に向けて用地取得、工事等を実施してまいりましたけれども、本年3月末には、計画総延長約830mのうち、町道1-13号線、通称谷地賀街道交差点から主要地方道宇都宮結城線までの約460mの区間の整備が完了予定となりました。4月から一部供用を開始する見込みとなっております。公園通り整備事業の測量設計、用地取得、物件補償、工事を含めた計画総事業費につきましては、平成20年度の総合計画実施計画計上額が約7億6,000万円でございますので、1m当たりの計画事業費は約92万円となっております。今後は、未買収となっている土地につきましては、地権者の理解と協力が得られるよう、用地交渉に努力いたしまして、総合計画実施計画に基づきまして、早期全線供用開始に向け事業を推進してまいりたいと、このように考えております。

以上でございます。