平成21年3月定例会報告その15

副町長【野沢美範】

1番・勝山議員ご質問の3番目、「公共工事について」の2点目ですが、答弁が前後しましたが、お答えしたいと思います。「高名な建築設計士に頼む理由」と「今、騒がされている業者についての感想」ということでございます。時間もございませんので、省略してお答えしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

議員ご承知のとおり、この設計業務委託の入札方法につきましては、町に指名参加願いが提出されている業者の中から、事業の規模等に応じて指名競争入札、一般競争入札それと随意契約ということで、入札価格の最低価格をもって決定されるという仕組みになっております。特にこの建築設計については、発注者の企画目的を実現するために、設計条件、例えば、施設の用途、規模、総工事費、あるいは敷地の状況等をもとに、設計者が創意工夫をもって施設の空間構成を具体化するものでございまして、成果物が必ずしも、あらかじめ特定できない業務であるため、設計者の選定によって大きく左右されることも考えられます。

このようなことから、国では、平成3年に建築審議会からの答申に基づいて「官公庁施設の設計業務委託方式」について指針を定めているところでございます。今回、いきいきプラザの設計業務につきましては、事業費の総額、5つの機能を兼ね備えた複合施設ということで、プロポーザル、いわゆる提案書を提出してもらって設計者を選ぶ方式をとったところでございます。

指名業者は、同種施設の事業の実績、技術の資格者の人数とか、業務全般の知識等を勘案して指名を行ったところで、選定に当たりましては、公平性、高名性、客観性が図られるように審査委員会を組織し、ヒアリング等を踏まえて設計者の能力を総合的に評価して決定したところです。

最後に、感謝状の件ですが、議員ご指摘のように、セレモニーを慣習によって行っておりますけれども、これは長期にわたる工事における安全性を確認して優良な工事を行ってくれた業者に贈呈するということです。しかしながら、今回、ご指摘のように不祥事の業者に感謝状を渡しているわけでございまして、これを贈呈した時点ではこういうことはわからなかったのでございまして、まことに残念であって、遺憾なことであると考えております。

以上で答弁を終わります。