上三川町の危機

上三川町の危機       平成26年12月11日

 平成26年12月のある日、当事務所に一通の書面が送られてきました。
差出人は匿名ですが、上三川町に居住する町民ということです。

 上三川町は今、行政幹部約2名の悪事で未曾有の危機にあります。このような幹部は速やかに追放しなければなりません。そして町民をはじめ町役場のスタッフの自浄作用によって清く正しい姿に戻さなければなりません。
それでは、幹部2名の悪事とはどういうものだったのでしょう。今からその悪事(この場合、違法行為、コンプライアンスの無視、軽視)がどのようなものであったか順を追って語っていきます。

1 幹部Aの違法建築
 幹部Aは建物を建築してはいけないところに(農地)開発行為、建築確認申請を経由せず建築し、県より取り壊し命令を受けたという出来事がありました。この違法建築を摘発したのは上三川町の某住民です。むろん幹部Aは幹部になる前に当該行為を実行していることになります。幹部Aは前歴、土木建設関係に身を置いて事業を経営していたわけですから、この違法性に自覚がなかったわけではないと推測されます。なのに当町の幹部になる図々しさ、またそれを平気で推薦する周囲の町の実力者たち、これではまるで自浄作用のない、いい加減な町と他市町村から思われても仕方のない現象といえます。つまり上三川町行政を取り仕切っている実力者たちはこぞって教養がないということです。まあ学歴を見ても大した人はいないということです。ましてや土建屋上がりの一経営者が幹部になれる町のレベルはあまりにもお粗末と言えましょう。
 昨今、コンプライアンスの尊重等、政治政策として主眼として取り上げられています。行政府は身を清めて町政に臨む、こうあって然るべきものがこの体たらく、嘆かわしい限りです。
 ただ救いは幹部Aが事実関係を認め悪あがきせず、自ら県の命令はあったにしても違法物を取り壊し、何らの言い訳をしなかったということは、それなりに評価してあげるべきでしょう。「自分が土建屋だった頃の過ち」と潔く認めたことはよいことです。本来ならば職責公人としての立場から言えば上三川町行政府より追放されて然るべき大問題と言えましょう。

2 幹部Bの登記懈怠
 幹部Bは自分が長年住んでいる自宅が新築から増築を経由しながらも未登記となっていることです。
 不動産登記法第47条には、新築した建物又は区分建物以外の表題登記がない建物の所有権を取得した者は、その所有権の取得の日から一か月以内に表題登記を申請しなければならない とあります。そしてこの条文に違反した者には次のような罰則規定があります。
第164条 一部略 第47条第一項の規定による申請をすべき義務のあるものがその申請を怠ったときは十万円以下の過料に処する。つまり暗部Bは犯罪行為をしたわけです。罪に軽重があるにしても法令に違反したのです。多分幹部Bには罪の意識はないでしょう。「なぜなら古くからの農家とか、自分の都合で登記をする必要のないケース、例えば住宅ローン等、金融機関より借入等しなくともよいほどお金があって、自費で建築できるという財産家などがそうです。」幹部Bは大きな家を新築した際、どこからも借金することなく建築できたということなのです・公務員生活の収入だけで、このような建物を建築できるということは大したものです。
 一般人ならいざ知らず、50年余公務員として行政府に籍を置き、コンプライアンス重視を推進する責任ある立場にいる人が、このような違法行為をしてはいけません。未登記は脱税にもつながります。県税(不動産取得税)町税(固定資産税)を課税するにあたっては、まず法務局の登記簿を年一度確認することから始まります。町はチェック機能を備えているので、課税を見逃すことは、あまりないとは言えますが、発見が遅れることはあり得ます。県税に至ってはわからないケースが多いのではないかと思います。
 上三川町役場の要職ある者の行為としては許される行為ではありません。また建築した土地は市街化調整区域に位置しているわけですから尚更、配慮しなければなりません。昔(昭和5年)建てたたった12坪ほどの建物で既存権を認められ、その数倍の面積の建物を建築できたわけですから既存宅地の制度を十二分に活用しているものといえます。町の行政部執行者、また町民は、これら幹部Bの行為に対し、どのような処断をするのでしょうか。幹部B辞任、減俸といろいろ考えられますが、このような人は町には必要ありません。このような人が役場の主として君臨してきたことに対し虫唾が走る思いです。永久追放にして然るべきです。
 更にもう一つ、幹部B一族が昭和5年に建築した建物(これが既存権取得の根拠となっています。)を既に取り壊しているにもかかわらず、未だに滅失登記をしていません。このことも常識外のことです。行政府の要職にあるものとして当然解決しておかなければならない問題です。ないはずのものが正式書類(登記簿謄本)として存在しているのですから…

3 総論
 世界の歴史を例にとれば、いつの世でも長期に渡る政権は腐敗します。フィリピンのマルコス大統領、リビアのカダフィ大佐、両人とも登場した時は救国の志であり革命の志士でした。ところが最後は国民の支持を得られず崩壊したのです。上三川町においても同様です。長期政権は汚職と癒着と贈収賄を生みます。そして幹部A、幹部Bのような不逞の輩を輩出するのです。
何としても彼らを上三川町行政府より追放しなければなりません。それがこの町の自浄作用であり、町民の責務にならなければなりません。

以上、このような書面が送られてきたことをブログに掲載します。「火のないところに煙は立たぬ」と云います。又、公務員たるもの常にコンプライアンスを遵守し、身辺をきれいにしておきたいものです。