平成23年6月定例会その9

議長【関根 豊君】
 副町長。
副町長【青山誠邦君】
 ちょっと前置きの説明をしたいと思いますが、今回の震災補強工事につきましては、昭和56年に改正されました耐震基準に基づき、改正前の基準により建築した学校について耐震診断を行った結果、耐震補強に不足があるために実施するものでございます。また、大規模改修工事につきましては、建築後40年以上が経過し、外壁、あるいは給排水管等に老朽化による破損が生じているために実施するものでございます。いずれの工事におきましても、当初の建築基準には適応しており、設計の不備、ミス等が原因で実施するものではございません。
 この問、5月の補正予算の審議の中でも説明しましたとおり、上三川中学校では、屋上の時計等の崩落、あるいは、屋内階段の破損、上三川小学校では外壁の破損、北小、本小では音楽室の天井の破損などで、どの被害も校舎が倒壊するような、構造上に問題が生ずる被害はありませんでした。また、被害のあった校舎はいずれも耐震補強工事を実施されていないところでございます。
 なお、参考までに申し上げますが、既に耐震補強工事を完了しました本郷中学校、そして今、施工中で補強工事が完了いたしました上三川小学校の管理棟については、被害は皆無でございました。
 そういうことで、ご指摘の業者につきましては、設計上のミスとか不備は見当たりません。設計業者につきましては、町の発注基準に基づきまして指名競争により決定をいたします。また、指名業者につきましては、業績、あるいは技術力、経営力などを選定基準にしまして厳正・公正にするところでございます。
 指名選考委員会の会長ということで副町長がなっているわけですが、その指名業者の決定につきまして申し上げますと、最初に指名業者限定の手続につきましては、まず、発注原価から指名推薦業者一覧、及び工事費内訳書を添付した入札依頼書が提出されるところでございます。そして、月2回、指名選考委員会を開催いたします。委員会の構成につきましては、副町長、総務課長、企画課長、産業振興課長、都市建設課長、上下水道課長、教育総務課長、福祉課長の計8名でございます。委員の2分の1以上が出席しまして、出席委員の過半数で議事を決定いたします。そういうことから、副町長が一存で業者を選定できるということについては当たらないご指摘かと思っております。
 なお、指定管理費の選定委員会につきましても副町長が会長ということになっておりますが、その前に実務者レベルの審査会を設定しまして一次の審査を行います。その一次の審査を経たものが指定管理費候補者として選定委員会のほうに上がってくるわけでございます。その指定管理費の選定委員会につきましても、先ほどの指名業者の選考委員会と同じように、私が会長はしておりますが、関係課長が出席して合議制で事を決しておりますので、副町長の一存ですべてが決まるというシステムにはなっておりません。また、この制度につきましては、私が就任する以前から制度が確立しているわけでございます。また、すべてのことが副町長の権限で実施されるというわけではございません。町の中には、条例、規則・規定等がございまして、町長が副町長に委任する、または担当課長に委任するとか、そういう代決というような制度がありまして、町長から副町長が委任された事項にのみ専決権を持っているというようなシステムになっております。
 以上でございます。