平成21年3月定例会報告その11

企画課長【小沢操】

ご質問の2番目、いきいきプラザの1点目でございますが、「巡回バスについて、タクシー並みの利便性を兼ね備えるものにするには、どうしたら可能になるか法律的なことも含めてお聞かせください」というご質問に対してお答えいたします。

巡回バスにタクシー並みの利便性を備えさせるということでございますので、利用者の需要に応じて運行するデマンド方式と言われているものかと存じます。本町の巡回バスの導入に際しましては、芳賀町のデマンドタクシー等を視察するなどをいたしまして、現在の巡回バスによる定期路線方式だけでなく、デマンドタクシー方式による運行も調査・研究を行ったところでございます。最終的には、デマンド方式は経費が非常に大きくなる、あるいは、どうしても民間タクシーや路線バスとの競合の問題が残るというようなことから断念した経過がございます。

ご質問のデマンド方式による運行の法的な手続きでございますが、現在の巡回バス運行許可と違った形での国土交通大臣の許可案件となるものでございます。具体的には、道路運送法第4条に基づきます、一般旅客自動車運送事業の経営、それから事業種別ということで、同法第3条第1号で区分されます一般乗合旅客自動車運送事業の許可を受ける必要がございます。この道路運送、第4条の許可に当たりましては、地域の関係者の合意があることが許可緩和の条件ということになっております。この地域の関係者の合意でございますが、これは、住民代表、町、県、道路管理者、警察、運輸支局、旅客自動車運送事業者等で構成されます地域公共交通会議での合意ということでございます。

そして、デマンド方式、この運行を地域公共交通会議に諮りました。そのときには、大きな論点の1つとなると思われますのが、既存の路線バスや町を営業エリアといたします民間タクシーとの競合の問題であると考えております。現在、巡回バスにつきましては、1運行の見直しによりまして、本年3月31日から見直しをしました運行を実施することとしております。今後におきましては、見直し後の運行状況を常に注視してまいりたいと考えております。

最後になりますが、今後、改めて抜本的な見直しを行う場合には、ご質問にありますデマンド方式、これにつきましても再度、検討させていただきたいと考えております。
以上、答弁を終わります。