平成22年6月定例会その13

議長【関根 豊君】
 町長。
町長【猪瀬成男君】
 議員から担当課長、産業振興課長、朝から大変で、いろいろご配慮いただきましてありがとうございます。そういうわけではございませんが、地産地消、それから、行政改革、「言うは、やすし」でございます。今、議員からご指摘をいただいたことは真摯に受けとめると同時に、官と民の決定的な違いがあるということです。官というのは、ご承知のところもたくさんございますが、民は、こんなことをしていたら当然パンクですよ。それはもう、私も認識しております。官というのは、皆さんから税をいただいて、そして、国民に、村民に、町民にサービスをしていくのが我々の仕事であると、これは認識しております。その中で、いろいろなことが起こってきて、そのことについてのご指摘、これは、私は、議員の皆さんとしては当然の意見だろうと思っております。
 長くなるから、ご意見はまた、お叱りを受けるかもしれませんが、戦後、今年で65年です。何の危険もなく日本が来てしまったということです。働いていれば給料が上がっていく。どこかの国がどうなっても何にもなかった、今、こういう危機感のない日本でございます。ですから、税につきましても、十分、我々は認識をしておりますが、それを徹底していくことがなかなか難しい。なぜ難しいのか。やはり、これまでは、官の仕事である。ここから先は民の仕事である。もう1つは、幾らお金をつぎ込んできたのか私はわかりませんが、もう10兆円以上のお金は農政につぎ込んできたと思っています。つぎ込んでも、つぎ込んでも、午前中の質問にもございましたように、後継者が育たない、魅力がないのですよ。それはおかしなことであるということを申し上げます。
 それと同時に、もう1つ、今、加工所にしましても、どこにもこれだけお金を掛けて、町の管理でやるのだということなんです。確かに、おっしゃるとおりになっておりますが、やはり、民も官も、特に上三川は、他市町に比べて、今まできわめて財政豊かでありました。まだ今でも優位です。だから、我々には危機感がない。このことについては、全職員がそういうことに意識を改革しなければいけないと、このように思っておりますから、その意識を変えるのは、やはり長でございます。売るということが下手くそです。真剣に考えていない。つくることについては、きわめて農政は、「つくれ、つくれ」と言われてつくることは上手です。売るということが一番言いたかった。
 町村会としましても、知事のほうにも申し上げております。ですから、今度、栃木県でこれだけ農産物ができるのではないか。やっと銀座に1店と、それから、名前は忘れましたが、日本で一番高い塔ができます。あそこへ栃木県は、一番先に農産物を出していきます。先ほどのお話にもありましたように、宇都宮駅にも売っている。売るということを真剣に考えなければいけない。そういう意味で、農政についても、できるだけ一体となった行政推進をしていきたいと思っておりますので、議員の皆さんからも、きちんとしたそういうご指摘をいただければ、我々も努力してまいります。当然でありますから、どうぞひとつご理解のほどをお願いいたします。
 以上です。