平成22年6月定例会その10

議長【関根 豊君】
 勝山修輔君。
1番【勝山修輔君】
 私も、調べるまでは、こんなばかなことがあるのかと思いまして、アスパラの生産など、出荷に合わせますと、等級選定、荷造り、箱など一括して選別した場合には約40%、手数料で取られるそうです。そこへ今度、運送代と市場の手数料が入るそうで、大体55%から60%ぐらい取られてしまって、40%ぐらいが生産者の手元に残るというふうに聞いております。
 この生産者の部会というものがあって、私は、農協が悪いとか、生産者の考えですからということをお聞きするのではなくて、こういうシステムがあって、町の人が、いいアスパラを町で消費できないということならば、足利市の職員がスーパーへ行って地元のトマトを売り歩いていたと、いろいろなところで行政がそういうことを、汗を流してやっているわけです。
 だから、私の言いたいことは、そういう農産物生産者も町民だということです。この町民がつくったものを同じ町民が食べられるようなことを行政がしてはどうかということを言っているので、別に農協のかわりをやってほしいということを言っているわけではないのです。そういうふうに、手数料を取られたり何かをして生産をしていって利益が上がらない、だから農業をやってもしょうがないといって離れていってしまう。また、やっている人が、「おれの子供には、もうさせないよ」ということで、耕作地の荒れている状態が起きてくるということだと私は思っているのです。私たちができないことならば、できる人を雇って、自分の町でつくった物ぐらい、自分の町で売ったり、外へ行って売ってくるようなことをすることも行政の仕事の1つではないかなというふうに私は思って、今、この質問をしているわけです。
 だって、農協に持っていくのは組合員のものなんです、本当は、お金も組合員のものなのです。でも、選別機を買うのは農協が出したお金なのです。それでつくったから、買いかえるために、値上がりはしないけれども、値下がりはしない。ということは、償却しないということです。「なぜ、償却しないんですか」と聞いたら、新しい部品が壊れたときに買うのにお金を出さなくて済むから」というような答えでした。それでは、いつまでたっても、朝から晩まで働いても楽になるわけはないですよね。楽にならないから、10年間で135人も正規組合員がやめていって、67人が準組合員になったということでもわかると思うんです。そこに統計手数料というものが出てきます。これは、私は、統計手数料というものが何だかわからなっかたのですが、農協の上部団体への上納金だそうです。この上納金がすべてについているのです。ニラの部会へ行ってチラっと聞いたら、ニラの部会も26.何%取られるのです。「ニラもそんなに取っちゃうのか」と私は思ったぐらいなのですが、それくらい取られたそうです。
 そうすると、一生懸命に働いているのは農産物生産者なのに、楽にならないようなシステムばかりつくられているわけです。それで、地元で売らないわけです。だから、地元で食べられるようなことを行政はやってはいかがですかという質問を今、しているのです。その辺のことについてお答え願えれば幸いです。