平成27年9月定例会その9

4.安心・安全の町上三川について(つづき)

◆「安心安全の町、上三川」について、最後に質問者から言いたいこと
先日、臨時会議でデジタルサイレンの話しが出ましたが、再度、質問します。
防災サイレンは全部、上三川町全員に聞こえますか。このシミュレーションの地図では幾らか聞こえないところがありますが、大丈夫ですか。少しくらい予算をかけても、サイレンが全部聞こえる様にするべきだと思います。真岡市の防災アナウンス、「○○がありました」、「どこで火事が出ました」というアナウンス、私の家にも聞こえて来ます。
私は真岡市に、「その防災無線を聞いて、誰か上三川町から(うるさいと)苦情を言った方はいますか」と聞きましたら「1件もありません」。との回答でした。
これは当たり前のことです。誰もが火災や災害のことで、どこかなと心配するものです。ですから、私は、サイレンが町から隣町に聞こえても何ら苦情は来ないだろう、だったらもっと遠くまで聞こえる大きいものをつけて下さい、ということを言いたいのです。
なぜこのような話をするかというと、先日、私の家のすぐ近く(直線コースで35~6mくらいのところ)で火災があったときのことが発端です。
火事に遭った家のご主人は、その火事で奥様を亡くされまして、その後、手紙を消防事務局に渡しました。警察宛に出した手紙と同じものです。抜粋して読みます。
火事が発生時点に、119番をかけました。どこどこの誰だということを言いました。
大町という町名(現在は自治会名)を言ったそうですが、消防署には大町(自治会名)という地名があるかどうか分かりません。住所も何番地かどうかも。でも、「○○金物店を入ったところです。」ということを言って電話を切ったら、すぐに折り返し電話があったそうです。「場所が分かりません」と。それでまた場所を奥さんが言ったそうです。
私の記憶によるとその時、防災のサイレンは鳴っていませんでしたし、40分以上、消防車は来ませんでした。本人の手紙では30分か35分だと書いています。その方も消防士を25年やっていたので火事のことは良く分かっているので、懸命に消火活動をしたと。自分の家から何メートルか先に消防団の詰所があるのに、そこのサイレンが鳴らなかった、ということです。私もそのことを認識していましたので、火事の数日後に消防署に本人を連れて行って、「サイレンはどう鳴らすのか」と聞きました。地域、地域で鳴らすボタンと全体が鳴るボタンがあるそうです。全体を鳴らすボタンは、どこの消防団のサイレンが鳴っているのか、今の機械では判別ができないそうです。
「全体を鳴らせば良かったのでは。すぐ近く(地元の消防団)が来るのですから」ということを私が申しましたら、そのときの指令の内容は(機密事項のため)ここでは言えない、とのことでした。
このようなことがあり、防災のサイレンは全体を鳴らして下さいと言ったのです。
「消防車が早く来れば僕の家内は助かったかもしれない」と、本人は言っておりました。
私が言いたいことは、安全安心を売り物にしている我が町が、サイレンが鳴らなかった、人命が一つなくなった、その責任の一端はどこにあるかということになるのです。
つまり道義的責任は、ここにいる全員が持っていることになるのです。
消防団は、サイレンが鳴れば出動していたと言っています。何のために専門職の広域消防をつくったのですか。つくった費用はこの町からも出ているのです。そこに出向している役員、広域で役員が、議長か副議長が毎回、会議のためにそこへ行っているはずですから。
このようなことのない町が、安全安心の上三川町だということになるのではないか、そういうことを一つ一つやることが行政の務めだと私は思っているのです。