平成26年3月定例会その3

◎質問
 同じ職場に長期的に勤務させる目的、考え方について。
◆回答 総務課長
 職員の異動につきましては、職員の人材育成や組織の活性化のためには定期的に異動を行うことは必要でありますが、長期にわたるプロジェクトや異動させることにより町民サービスに支障を来たす恐れがある場合などは、在籍年数が長い職員であっても無理な異動はさせず、あくまでも業務の円滑な遂行を第一と考え、人事配置を行っているところです。
◆回答 副町長
 人事異動に当たりまして、第一に考えなければならないのは、町民のサービスの低下を来たさないということでございます。適材適所というのがございますので、それぞれ、職員にはいろいろな適正とか、また能力とか、千差万別でありますので、そういうものをできるだけ活かすような職場に配置したいと考えているものでございます。
 できるだけ幅広い職場に異動させていろいろなことを経験させる、このようなことも必要かと思いますが、役場の中には多種多様な業務、仕事がありますので、全てについて、そこを経験させるというのは不可能だというふうに考えています。役場の職員の中でも、長期間1か所にいるとか、全ての分野について経験させるというのは困難な状況でございます。職員の適材適所を見出す中で、その職員が十分に能力を発揮できるような箇所に配置するよう心掛けているところでございます。
 職務の能率、あるいは住民サービスの低下を来たさないというのが第一でございますが、1か所に長期間おいておくことになりますと、職員の隠れた才能を引き出すこともできない。またマンネリ化してモチベーションが下がるというような弊害もありますので、この辺も十分に念頭に置きまして人事配置を考えていきたいと考えております。

◎再質問
 町民にサービスをするということが職員の第一の目的だとするならば、長期的に職員が同じ部署の所属となると、オールマイティな仕事ができないのではないか。
 例えば課長職が違う課の課長になった時、部下の指導はすぐにできるのか。
◆回答 副町長
ベテランの職員が異動して未経験の職員が来るということになりますと、当然、事務の処理がおくれたり、遅延したりすることがあります。そういうことで町民を待たせたり、サービスの質の低下につながったりすることもありますので、その辺はまず第一に念頭に置かなければならないことでございます。
所属長、課長になるということであれば、どの仕事、内容であっても、例えば仕事の進め方について法令を守らなければならないとか、法令に書いてないことについては常識的な判断を持つとか、そういうことは、どこの職場に行っても経験できることでございます。また、同一の課でいろいろな仕事を担当していますので、課長の下には課長補佐もいますし、また、係長もいますし、係員もいますので、課長がその課の全部の事務を掌握して細部にわたって職員を指揮監督して指示をしていくということ、そこまでの要求はしていないところでございますので、課長ともなれば、どこの課に行っても、人の使い方とか、部下の管理の仕方とか、住民に対する説明のあり方とか、そういうものについてはどこに行っても通用するものだと考えております。

◎再質問
長期的に同じ職場にいるということは、職員が癒着や偏見を持ってしまうことになりかねないのではないか。
行政サービスというのは法令を守るとか、守らないということではなく町民に対し親切丁寧に教えることができるのが職務ではないのか。
◆回答 副町長
町民の方が窓口等に来たときは、親切丁寧に対応をして、その人の来た目的を十分に達成していただいて気持ちよくお帰りいただく、これは接遇の基本でございます。
また、長期に滞留すると、ご指摘に、事故の問題とか、そういうものを勘案しながら適時適切な異動を図っていきたいと考えております。