平成24年6月定例会その6

議長【隅内正美君】
 勝山修輔君。
5番【勝山修輔君】
 副町長、回りくどい話をするのではなくて、私が今聞きたいことは、病院に行きたいと思って日々、生活している人がどこにおりますか。日々、薬を飲みたいという人がどこにおりますか。足が痛い、頭が痛いという切実なことがあって医者に行くのです。では、もっと年老いた人が、もう、足腰も全部、オーバーホールしなくてはならない人、そういう人に病院に行かないで健康にしてくれなんていうことは無理なのです。誰だって、健康には皆留意しているのです。それでも医者にかからなければならないのだということを理解し、医療の絶対的必要な高齢者とそうでない高齢者の仕分けをよく調査して見極め、それを町民に伝え納得させることが、あなた方のやるべきお仕事ではないのでしょうか。それを判別しないで、いたずらに町民に負担を強いるというのはおかしいと思いませんか。その辺はどうですか。
議長【隅内正美君】
 副町長。
副町長【青山誠邦君】
 説明会の中でも申し上げてきたことなのですが、医療費の中で大きな割合を占めるのは、生活習慣病由来の疾病ということでございます。がんと生活習慣病由来の医療費については医療費の半分くらいを占める。生活習慣病絡みの受診件数は全体の30%というような状況でありますので、生活習慣病にならないように、食生活であるとか、適度な運動であるとか、その辺を予防というんですが、気をつけていただきたいというふうなお願いをしたわけでございます。これは、我々職員が幾ら努力しても被保険者、住民の方が自覚してやっていただかないと効果が上がらないものですから、病気にならないようにということでお願いをしたわけでございます。決して病気の人にとか、高齢者の方に医者にかかるなというような説明、要請はしておりません。
議長【隅内正美君】
 勝山修輔君。
5番【勝山修輔君】
 話を聞いていますと、確かにそういうふうには言っていませんが、町民が病気になりたいと言っている人は一人もいないし、生活習慣病に、おれはなるんだと言ってなっている人はいないわけです。ですから、行政としてわかりやすく説明するのには、こういうことで財政がもう破綻して、基金もなくなりました、全てなくなりました、私たち、長期的展望が甘かったせいでこういう状態になったので、町民の皆さん、少し私どもの話を聞いてくださいということで話をするならば・・・・
ちまたの話では、上三川町の取締役会長は猪瀬前町長であり、社長は青山副町長だと、それでは現町長は何なのだということです。財務整理の専務なのかということになってしまうわけです。ですから、長期的展望というのは副町長及び執行部職員に責任があるのであって、町長にはないんですよ。
 私が言いたいことは、それならば、リース料、行政にかかっているあなた方の経費を幾ら削減して1億5,000万円余りました。それで町の人にあと5,000万円貯めていただかないと1年間の医療費が賄えないのですと。そういう話は一度も出てきません。私たちの既得権は自分のもの、株主である町民には負担をしなさいと虐げていることと同じではないかというふうに私は取るのですが、副町長の主観はどうですか。

平成24年6月定例会その5

議長【隅内正美君】
 勝山修輔君。
5番【勝山修輔君】
 私は民間人なので少しわかりませんが、町長も民間から来たので、私が今、これからお話しすることを理解していただけるとうれしいです。行政を会社にかえますと、社長は町長になります。専務は副町長だということです。社員は職員です。では、町民は何になるとお思いですか。副町長、お答えいただけますか。
議長【隅内正美君】
 副町長。
副町長【青山誠邦君】
 町民は、会社であれば株主というようなとらえ方をしております。
議長【隅内正美君】
 勝山修輔君。
5番【勝山修輔君】
 会社で言えば町民は株主ですよね。先日、町長がいろいろな集会や自治会で、「高齢者の医療費が、国民健康保険の費用を賄えなくしている理由なのだ、すべて税収、交付金、国、県の補助で成り立っているのです」と話したそうです。これは町長が町民である株主に、「少しくらいのことでは病院に行かないでくれ」、「少しぐらいの痛みなら薬はもらわないでくれ」と言っているようなものだと思います。あまり回りくどい言い方をしないで、はっきりと言えばいいのではないかと思います。要は、「ちょっとくらいの病気で病院に通って、治療費の負担をかけるな」と。そのことについて副町長はどんな気持ちですか。副町長も自治会の集まりに何カ所か行ったそうですが、(保険課と3人で分散して行ったという)副町長以下職員が自治会に行って諸事を説明するのは当然ですが、まだ一年足らずの人にそれを言わせるのは、私からすれば常識外れのことだと思います。このことについては後でお話ししますが、副町長はどう思いますか。
議長【隅内正美君】
 副町長。
副町長【青山誠邦君】
 国保財政については、かなり厳しい状況であるということで、当然、我々としても努力しなければならない部分が多々あるわけでございますが、まず、医療費を抑制するということが根本だと理解しているわけでございます。そのためには、被保険者が8,300人いますが、その方々にご理解をいただくということで、町長以下、分担して800の自治会にお邪魔しましてその辺のお話をしたわけでございます。国保財政の状況であるとか、医療費の状況であるとか、医療費を抑制するためには住民の皆様にどのようなことをしていかなければならないのか。基本は、健康な体をつくってもらいたい、健康な状態でいられることが人間にとって一番幸せなことなので、健康に充分留意をしていただきたいということを重点にお願いをしたわけでございます。これは、町長以下、町を挙げて最重要課題ということで取り組もうということでやっておりますので、全職員でこの課題に取り組んでいきたいと考えております。

平成24年6月定例会その4

議長【隅内正美君】
 勝山修輔君。
5番【勝山修輔君】
 それでは、特別会計の基金ということはほかから留保金をためるとか、予備費を取っておくという考えは行政にはないのでしょうか。どうですか。
議長【隅内正美君】
 副町長。
副町長【青山誠邦君】
 国保税の値上げ幅を抑えるために基金があったのですが、それを取り崩して国保税値上げの抑制に充ててきたということで、現在は、基金はゼロであります。
議長【隅内正美君】
 勝山修輔君。
5番【勝山修輔君】
 ということを言いますと、私は今、町長に聞いても、本当に申し訳ないことなので聞いていないのですが、長期的展望ができなかったという認識は副町長にございますか。
議長【隅内正美君】
 副町長。
副町長【青山誠邦君】
 長期的な展望のもとに安定した国民健康保険事業を運営していくということについては当然、視野には入れたところでございますが、負担者の負担の問題もございますので、なかなか長期的な見通しの中で大幅に国保税を値上げするというような形には至らなかったものですから、単年度、単年度で収支均衡ができるような改訂を毎年繰り返してきたということでございます。
議長【隅内正美君】
 勝山修輔君。
5番【勝山修輔君】
 私が聞いているのとちょっとずれるのですが、認識があったか、ないかということを今、副町長に聞いているのですが、認識はありましたか、ありませんでしたか。
議長【隅内正美君】
 副町長。
副町長【青山誠邦君】
 国保財政が安定するために長期的な視野に立って考えていかなければならないという認識はございました。そのためには医療費抑制のためのいろいろな施策を講じていかなければならないという努力も続けてきたわけでございます。
 それで、先ほども答弁の中で申し上げましたが、このような状況を、今からも、これからもずっと続けていくというわけにはいかないということでございますので、上三川町国民健康保険事業運営健全化に向けた計画を策定しようということで、10月をめどに策定する計画で現在、実施に取りかかっているところでございます。

平成24年6月定例会その3

議長【隅内正美君】
 勝山修輔君。
5番【勝山修輔君】
 答弁ありがとうございました。それでは、それに関連した再質をしていきたいと思います。
 24年度の国民健康保険を行政が支払えなくなってきたということなのか、それとも、もう破綻をしてしまったということなのか、または、あと少しで破綻をする状態なのかということなのですが、会社で言えば、長期的経営ができず、その場しのぎの行政経営をしてきたということではないのですかということを、私は副町長に再質をしたいと思います。
議長【隅内正美君】
 副町長。
副町長【青山誠邦君】
 24年度につきましては、国民健康保険税を改訂させていただきました。先般の議会で議決をいただいたところでございます。平成24年度の医療費の見通しを立てましたが、23年度の税率ではやっていかれないというような見通しに立ちましたので、引き上げを実施することとしたわけでございます。医療費につきましては、公費が50%、残り50%については国民健康保険税で賄うというルール、折半ということになっておりますので、全体の医療費を推計した中で、医療費が伸びているので国保税も値上げしなければやっていかれないということで、とりあえず、24年度の収支が均衡するような改訂を実施したわけでございます。
 以上です。
議長【隅内正美君】
 勝山修輔君。
5番【勝山修輔君】
 そうすると、長期的思案はあったのですが、こういうことになってしまったという言い方でしょうか。それに、少子高齢化というのは昨日、今日と始まったわけではないですし、何十年来、これを言っていることだと思うんです。それが、その場限りの経営をしてきたのでそうなったのではないかというふうな考え方をするのは私一人ではないと思っています。今までにそのような考え方があったということでしょうか。副町長、長期的な考えはあったということでしょうか。
議長【隅内正美君】
 副町長。
副町長【青山誠邦君】
 国民健康保険の被保険者につきましては、その年度、その年度で若干の入れかわりがありますので、長期的に安定した財源を確保するために大幅な増税をするということになりますと、いささか問題がございます。それが1点です。大幅な値上げになると、負担増のために被保険者の方が非常に困惑するという状況もございますので、その場しのぎというふうにとられても仕方がないとは思いますが、長期的な財政見通しの中で大幅な値上げをするということは避けてきたところでございます。

平成24年6月定例会その2

副町長【青山誠邦君】
 ただいまのご質問にお答えいたします。
 平成20年のリーマン・ショック、昨年3月11日の東日本大震災、原子力災害等により国内経済・産業が大きなダメージを受け、本町においても町税の落ち込みが続き、大変厳しい財政運営を強いられている状況でございます。このため、将来を見据え、持続可能な財政運営を図るため、先般、平成24年度から平成26年度までを対象とした「上三川町財政適正化計画」において、財政調整基金や町債管理基金の一定額を確保し、地方債や経常収支比率の抑制を定めたところでございます。しかしながら、本町の長期財政見通しにつきましては、国内経済、産業の浮沈により大きく左右され、予測することは非常に困難であり、現時点においては明るい展望は望めない状況でございますが、今後の国・県の施策や国内外の経済、産業の状況を注視し、適正な財政運営を図ってまいりたいと考えております。
 また、本町の高齢者や国民健康保険の現状でございますが、被保険者の高齢化の進展と医療技術の進歩に伴う医療費の増加、後期高齢者の増による栃木県社会保険診療報酬支払基金に支出する支援金の増加、加えて経済の低迷がもたらした低所得者の増加に伴う税収の減少があり、今後の国保等の財政運営は非常に厳しい状況が予想されます。
 国民健康保険事業は、社会保障及び国民健康の向上に寄与することを目的に国民健康保険法に基づき運営されておりますが、法律が制定されてから53年が経過しており、社会情勢の変化から、その制度に構造的な課題も出てきております。一保険者の町の努力だけでは限界もございますが、国民健康保険事業の健全化に向けまして、本年10月をめどに「上三川町国民健康保険事業運営健全化実行計画」を策定し、次の取り組みを行っていきたいと考えております。
 まず、医療費の抑制の取り組みといたしましては、疾病の早期発見、早期治療のため特定健康診査の受診率向上、食生活をはじめとする生活習慣の改善、町民一人一スポーツの推進、レセプト点検調査の強化や重複・多重受診者への訪問指導、ジェネリック医薬品の利用促進を図ってまいりたいと考えております。また、財源の確保の面では、国民健康保険税の滞納者に対する収納率の向上に努めるとともに、一般会計からの法定外繰入金の検討を行ってまいります。
 以上のような健康づくりへの取り組みと適切な受診への対策を実施し、あわせて国保税の確保に努め、国保事業の安定運営を最重要課題として取り組んでまいりたいと考えております。
 以上で答弁を終わります。

平成24年6月定例会その1

5番【勝山修輔君】
 まず初めに、私にこのような発言の機会を与えていただいた有権者の皆様に感謝申し上げます。また、私の発言で適当でないものは議長の権限で削除をお願いいたします。
 私は、行政のむだを追求してきたつもりでおりますが、何を言っても多数決の原理で言いなりになる人の多さにうんざりしているところです。以前は、猪瀬前町長がいたので、何とか私の質問にも対応していただいたのですが、今となっては町長をお辞めになって、陰で院政を敷いて表面には出てこないので、面と向かって質問をぶつけることが出来ず、困っているところです。
 私の通告どおりにお聞きしたいと思います。まず、1番目の「経費節減と財政について」、「長期的財政の見通しと高齢者の国民健康保険について」質問したいと思います。
議長【隅内正美君】
 執行部の答弁を求めます。副町長。